転職を占う(ワンオラクルでの鑑定例)

イーチンタロットは、まだまだ知名度の低い占術です。

 

 

どのような読みが出来て、どのような鑑定が出来るのかを、少しずつですが紹介していきたいと思います。

 

 

今回は、ワンオラクル(一枚引き)で、どのくらいのことが分かり、どのようなアドバイスが出来るのかという実践例です。

 

 

 

依頼内容:転職を考えていて、近々面接をするのですが、心掛けておかなければいけないことがあれば教えて下さい。

 

 

この時、出たのは図の「地雷復」という卦(カード)でした。

 

 

「一陽来復」という意味が強く、すぐに良くなるとは言えないカードですが、時間をかけて努力すれば良い方へ向かっていくことが出来るということを示しています。

 

 

 

 

単純にこの卦を見ると、「良い」という判断をしてしまいそうですが、果たしてそうでしょうか。

 

 

ポイントは、時間をかけて努力すれば良い方へ向かっていくというところです。

 

 

面接は一週間以内にあるそうで、中途採用ですから、先方もそう長々とこちらのことを見てくれるとは限りません。

 

 

では、この地雷復の卦は一体何を示しているのでしょうか。

 

 

もう少し詳しく見るために、上下に分けて考えてみます。

図のように、地雷復の卦を上下に分けると、

 

〇 上卦=地(坤)

〇 下卦=雷(震)

 

という八卦で構成されているのが分かります。

 

 

 

 

図に示しましたが、上卦を先方(会社側)とし、下卦を此方(本人側)として考えることが出来ます。

 

 

先方は坤で受け入れるとか、話を聞くという態度を示していて、此方は震で自分から進んで話をしていくことを示しています。

 

これは、面接の様子としては合っているのですが、面接で採用されるか採用されないかまでは分からない状態です。

 

というのも、そもそも地雷復には「返る」という意味がありますから、そこから白紙に返るという意味でも読むことが出来るので、こういう時間が掛けられない面接では、不採用の可能性も、実は高いのです。

 

 

その変化を読むカードまで出すのであれば、どちらの意味で地雷復のカードが出たのか分かりやすいのですが、この時はワンオラクルでやりましたから、地雷復の卦だけでは決め手に欠けるため、もう少し詰めて考えていかなければいけません。

 

 

 

ここで必要なのは、常識的な視線です。

 

 

一般に、企業が中途採用として欲しいのは、どのような人材でしょうか。

 

 

特別優れた人材が欲しいというところもあるかもしれませんが、大抵は人員の補充や増員というのが目的であり、抜群に能力のある人よりも、年齢相応に能力を磨いてきた人であれば良いと考えているものです。

 

 

実際、そういう人が募集の際に集まるのですから、そこで面接をして採用されるにはどうすれば良いのかを考えなければいけません。

 

 

では、会社目線でこの人を見てみることにしましょう。

 

先ほども言いましたが、地雷復の卦だけでは決め手に欠けるため、この卦を色々と変化させて見てみることにします。

 

 

まずは、会社目線を知るために、上下をそのままひっくり返してみます。

 

 

すると、山地剥という卦になりました。

 

 

これは悪い卦で、不採用を示しています。

 

 

では、その原因は? というと、元の地雷復に戻して考えてみると、会社側としては少しでも良い人材を探しているわけですから、客観的によく話を聞こうとする坤の態度に原因を押し付けることは出来ません。

 

 

むしろ、非常に公平な視線を持っている会社だと言えます。

 

 

では、此方の態度はどうかと考えると、進むという気持ちばかりです。

 

 

どんどんどんどん自己アピールをする、せっかちで短気な人というイメージが震にはあります。

 

 

頑張ろうという気持ちがあるのは良いのですが、押しが強いだけでは良い印象を与えるとは思えません。

 

 

決め手に欠ける原因は、やはり此方にあると考えて、また別の方針を考えてみましょう。

 

では次に、下卦の陰陽を全て反対にしてみます。

 

 

陰陽を全て反対にすることで、自分の態度を変えてみるとどうなるかを知ることが出来ます。

 

 

この場合は地風升という卦になり、昇るとか昇進という意味のある卦ですから、先ほどの地雷復よりも採用される可能性は高いと判断出来ます。

 (二・五の応爻もあるので)

 

図には示しませんが、先ほどのように上下をそのままひっくり返してみると、沢地萃という卦になり、これは会社側が良い人材が集まってきたと喜ぶと見ることが出来ますから、悪くありません。

 

 

 

では、どのように態度を改めれば良いのでしょうか。

 

 

先ほどの震は進むという意味でしたが、この風(巽)は入っていくという意味があります。

 

 

新しい会社に入っていくという気持ちを持つ、ということでしょう。

 

 

面接の担当者を単なるその場限りの人と考えてしまうのではなく、これから同じ会社で働く人だと考え、自分自身が人間として付き合っていく人なんだと考えなければいけないということでしょう。

 

 

その視点を欠いているというのが、此方の問題点だということです。

 

 

結構辛辣にカードは出ているのだと思います。

 

 


 

このように、ワンオラクル(一枚引き)でも、急所を探していくことが十分にできるのがイーチンタロットです。

 

 

元々は周易を手軽なものにするためにタロットにしたものですから、そのテクニックを流用することが出来るので、非常によく当たります。

 

 

私、武部泰莞は、イーチンタロット講座を行っておりますが、このようにイーチンタロットをしっかり使えるように講義をさせていただいております。

 

 

是非、勉強してみませんか?

 

 

ご自身にとって、非常に強力なツールになると思います。